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赫の始動した2008年
その年内の締めのライブが終了。
着実な成長と、課題を浮き彫りにした、
濃い内容となったな。
ライブで叩き上げられたバンドや、
彼らを取り巻く正統のライブシーン
その権化とも言える箱
横浜FAD
7バンド全てが掛け値ナシに最高だった1日。
かつての盟友黒木くんが、
是非にと赫をぶつけてくれた、
正真正銘 ガチンコブッキング。
得るものがありすぎだ!
客観的な反省や
成長の為の自戒は
ここにはいらないよね。
それは、俺たちだけが立ち向かえばいい。
だから、
ここでは心に残った光を。
そもそもタイバンが素晴らしいもんだから、
冷や汗かくくらいの腰痛で安静に出番を待ちたい気持ちをグイグイ押し切り、
結局ずっとフロアにいた。
その返礼なのか、赫の演奏開始とともに、代わる代わるタイバンの人達がフロアに現れる。
そして、冒頭二曲の間に少しずつ箱の外で談笑していたと思しき知り合いやお客さんをともなってもどってくる。
3曲目の「ハイライト」をコールする時に目を凝らすと、
閑散としてたはずのフロアは、
もう人垣が何列もならび、
ステージ上に集中しているのがわかる。
ドラムのフィルインと同時に、
自分に酔うわけでもなく自然と踊りだした何人もの知らない人たち。
照明の光度が上がり、
曲はクライマックスへ。
フロアに、朝焼けを見つめるような目の中の乱反射がちらほらと、いやいや、そこら中にあった。
それがステージのおれらにもハッキリ届く。
最後の「白い手のイソウド」が終わり、客電が灯るまでの間、
息を吸い込んだままのフロアの空気は、
何とも言えない湿気をはなってた。
灯りがつき、血圧がさがってまわりの声が戻ってくる瞬間に、はじめにききわけられた言葉は、
感嘆の確かめ合いだった。
お客さん同士なのか出演者さんなのかわかんないけど、ハッキリ耳に幾つも残ってる。
何かが
彼らのまた何かの器官を奮わせたんだな。
以前より声が出るようになり、そのせいで逆に一言一句、
流して歌えなくなった。
だから、エネルギーの消費もはやく、
演奏中から既に異常な疲労を感じる。
でも箱の造りが助長して、
俺の声を少し遠くに突き抜けさせる。
そういう感触のある日は、
声がよくでる。
カラダの酸素が一粒もなくなるくらい絞りだして
顔を正位置に戻すと、
それを全てが吸い込もうとするお客さんたちがいる。
そりゃ頑張ってしまうよ。
して甲斐あり!
終わってから
楽屋にガクプルもんで辿り着くと、
赫の面々が、
手応えに感動している。
俺は
ソレを見るのが
一番好きだ!
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