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おしえて。
小学生くらいのころ、スイミングスクールのレクリエーションで、
信州の山田牧場にいった。
高原の牧場の脇にあるロッジ風のところに泊まった。
目の前は放し飼い牛がのろのろとうろつく、柵もないような広大な牧場が斜面に広がり、
眼下にはどこまでも続くような山々の連なりや高原の高い空、そして牛。
小さなころの目線だったからか、
本当に別世界に思えて、
いまでもその景色には代わるものがないような天国だった記憶。
夜、灯りひとつない山道を引率のスイミングスクールのコーチにつれられて、
ひときわ拓けた一画に。
仰向けになって空を見なさい、って言われて、
息がとまった。
銀紙をくしゃくしゃにして、また広げたかのような、
波打つような煌き。
いい形容詞が思い浮かばない。
なんせ圧倒されていた。
そのまま吸い込まれて、宇宙にでも異世界にでも飛ばされてもかまわない
本気でそう思った。
それから、大人になって、免許も取り、
彼女や友達や、また一人で、
地元の走り屋サンたちがよくいく峠の山頂やら、
海外のリゾート地やら、
何度も星空を見に行ったけど、
俺のその記憶に勝る星空に、
ついぞ出会えなかった。
眼下の夜景なんて邪魔になるだけ。
あのときの星と自分しかいない様な世界に
もう一度行きたい。
だれか教えてください。
満天の、それ以外に何もない、
ただただ満天の星空を。
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